グループワーク観察日記
グループで、テーマを決めて、議論をし、発表資料を作成し、プレゼンを行う。
議論を通して資料は洗練され、プレゼンで聞き手からフィードバックを貰う。
本来ならば、
学びの多い学習プログラムなのかもしれない。
けれど、志の低い人がグループに多く存在すると、志の高い人にただ単に負荷が掛かり、沢山のフリーライダーが発生する。もはやその姿はグループワークではなく、個人ワークである。
志の低い人は、できたら何もやりたくない、けれど必要事項の獲得(例えば単位や評価)の為に、コミットしたフリをしたり、志の高い人にありがとうと言いながら心の底ではラッキーと思ったりして、事が終わるのを待っている。
アカデミー賞でもあげたいとこだが、本音が顔に書いてあるので、それはそれは滑稽な絵姿である。
観察から浮かび上がった色んな種のライダー達。
「何でもやるんで言ってくださいと言いながら何でもかんでも聞いてくるライダー」
「何かやることありますかと舌を出して餌を待つライダー」
「自分は志の高い人でやろうと思えばできるんですけど今回はやめておきますライダー」
「何かにつけて文句だけは一丁前のライダー」
「よく体調不良になりがちなライダー」
様々なライダー達を前に一人一人と戦って仲間にしていくのは、桃太郎でもルフィでも骨の折れる作業だろう。
その中でも手強いのは、
「自分は志の高い人でやろうと思えばできるんですけど今回はやめておきますライダー」と、
「何かにつけて文句だけは一丁前のライダー」
である。
このライダー達は、志の高い人のストレスゲージをそれはそれは高めてくれるのである。
ベンチに座って黙ったまま試合が勝つのをじっと待つライダーの方が、よっぽど一人で800球近く投げる先発ピッチャーにとっては楽な存在である。
しかし志の高い人はこう思うかもしれない。
どうして志の低い人を巻き込めなかったのだろう。自分の力の無さを痛感するのである。
グループワークにもデータで証明された8:2の法則が適用されてしまうのだろうか。
答えはまだない。