発言の回数と質
回数と質の問題。
授業後半戦、みんなが今、モヤっと中。
サッカーで考えてみると、
どんなに泥臭いゴールでも1点は1点。
野球で考えてみると、
どんなにボテボテでもヒットはヒット。
積み重ねが打率になる。
授業では、発言の回数と質が評価基準。
発言の回数と質の良し悪しをマトリックスで考えると、
1.回数○と質○=◎
2.回数×と質×=×
3.回数○と質×=△
4.回数×と質○=△
3と4はどちらが評価されるべきか。
サッカーと野球の場合は、
3になるだろう。
どんなに美しい形で点を取ろうが、泥臭い形で点を取ろうが、1点は1点だから得点が多い方が良い。
発言となると、4の場合も考えられるが、
ある程度の打席数が必要で、
規定打席に達することが前提だろう。
授業を受ける目的を考えると、
勝ち負けを決めるために受けているのではなく、広い意味で『自分』のため『学ぶ』ために受けているのであって、目的に立ち返ると答えが見えてくる。
しかし、泥臭い1点も、理想の形を目指した弛まない努力の積み重ねの結果であるわけで、
授業という本番で質の高い意見を言うためには、予習復習という反復練習を経て、
規定打席という前提をクリアして初めて実現する。
どんな制度であれ、
自分の目的を絶えず再確認して
何も考えずに言葉を発するのではなく、
頭の中で整理され、質の伴った『意見』を言えるように努力すること、それこそが自分の力で変えられるものである。
回り回って
よくできた評価システムである。