ポテンヒット
本日の組織マネジメントの授業に出てきて、
非常に面白く感じた用語 『ポテンヒット』
野球人なら
『セカンドとライトの間にポテンと落ちるラッキーなヒット』という解釈が真っ先に浮かぶだろう。
組織マネジメントの世界では、
『自分の領域ではない仕事だけど、誰かがやらないと困る仕事』という解釈に置き換わるようだ。要はポテンヒットも積もり積もればピンチに陥り、失点に繋がり困るという事だ。
野球と同じように仕事でも守備範囲があって、自分の役割とそれ以外とで分かれる。もちろん役割に応じて責任も生じる。
どんなに役割を細かく分けても
ビジネスにおいて不規則なポテンヒットは生まれるわけで、ポテンヒットの生まれない完璧な組織(守備の陣形)は存在しないと考えた方が良い。
ポテンヒットを防ぐ方法は何か。
『大声を出して自らの守備範囲を超えて、フライを捕りにいく人材』が必要だ。
ビジネスマン時代
自分は自分の領域を超えてチームのために働けていただろうか。組織外・業務外の仕事に積極的に取り組んでいただろうか。
企業は数人いるかいないかの貴重な人材を発掘し、重宝し、育成しなければならない。ポテンヒットを防げる人材は、その人の素質による部分も大きいと思うが、育てる事も可能で、意識を変え行動を変えるための評価制度を設けることが必要だ。
しっかりと評価を与え、流出を防ぎ、育成するところまで整えて初めて企業の優れた人材管理と言えるのだろう。
加えて大事なのは
守備範囲が広い=ポテンヒットを防ぐ
はイコールではないという事。
守備範囲が広いのは、その人の運動能力、ビジネスに置き換えると知識や技術、ノウハウ(改めてノウハウってknow-howって書くんだな)に長けているというだけで、
必ずしもその人が自分の領域を超えて動ける人とは限らない。どちらも貴重な人材だが、稀少な人材は言わずもがな。
人材管理とは奥が深い。
身近なスポーツに例えてみると理解が深まるとはこういうことか。